【夫婦旅行で逆転】プライオリティ・パス付きプラチナカード4枚比較|同伴者料金で年会費の差が消える?

「プライオリティ・パス付帯」「世界の空港ラウンジが無料」。プラチナカードを比べると必ず目にする言葉です。ところが、夫婦やパートナーで旅行すると、自分は無料でも、一緒に行く人は有料というカードが珍しくありません。

つまり、本当の比較単位は「カード1枚の年会費」ではなく、2人で年間何回、ラウンジに入れるか。そこで今回は、UCプラチナ、JCBプラチナ、セゾンプラチナ・アメックス、アメックス・プラチナの4枚を、2人旅行の実費で比較しました。空港で気まずい追加請求を避けたい人にこそ読んでいただきたい特集です。

調査基準日:2026年10月23日。比較は一般的なプライオリティ・パス対象空港ラウンジを想定。航空会社ラウンジや通常の国内カードラウンジとは別制度です。個別ラウンジの同伴・利用条件が優先されます。

見落とされがちな「本人無料」と「2人無料」の大きな差

カード 本会員年会費 本人のPP無料利用 2人旅のポイント
UCプラチナ 16,500円 年6回 家族カード年3,300円にもPPが付帯。双方に無料枠
JCBプラチナ 27,500円 無料 PPは本会員のみ。対象ラウンジの同伴者は1回2,200円
セゾンプラチナ・アメックス 33,000円 回数無制限 家族カードはPP登録不可。同伴者は1名35米ドル
アメックス・プラチナ 165,000円 回数無制限 PPは家族カードも対象、カード会員1人につき同伴者1名無料

「PP」はプライオリティ・パスの略です。家族カードにプライオリティ・パスが付帯するかは、家族カードそのものの発行可否とは違う話。ここを混同すると、旅行当日に費用が発生します。

試算①:2人で年4回のラウンジ利用なら?

たとえば夫婦で年2往復の海外旅行に行き、2人が同時に対象ラウンジへ年間4回ずつ入場するとします。カードを継続保有する通常年度を想定し、空港ラウンジ利用に関係する年会費と同伴費用だけを合計します。

カード 計算 年間負担
UCプラチナ+家族カード 16,500円+3,300円/それぞれ4回は無料枠内 19,800円
JCBプラチナ 27,500円+2,200円×4回 36,300円
セゾンプラチナ・アメックス 33,000円+35米ドル×4回 33,000円+140米ドル
アメックス・プラチナ 165,000円+同伴者追加料金0円 165,000円

セゾンを仮に1米ドル=150円で計算すれば54,000円相当(海外事務手数料等を除く)。このケースでは、初めてプラチナカードを持つ2人旅行派にとってUCプラチナ+家族カードはかなり合理的です。

ただしUCの家族カードを発行できるのは規定上の対象家族。恋人・友人との旅行で家族カード発行条件を満たさない場合には、この試算は当てはまりません。UC本会員1人のPPで同行者も無料になるという意味ではない点にご注意ください。

試算②:2人で年12回利用すると、勝者が変わる

ラウンジ利用が年12回ずつに増えると、UCの年6回無料枠を超えるため、7回目以降の条件を別途確認する必要があります。無制限のカードが選択肢に入ってくる場面です。

JCBプラチナでは対象ラウンジの同伴者料金が1名1回2,200円なので、仮にすべて対象となれば27,500円+2,200円×12回=53,900円。セゾンプラチナなら33,000円+35米ドル×12回=33,000円+420米ドル。1ドル150円の例では96,000円相当です。為替や決済手数料によって実際の請求額は変わります。

一見するとセゾンのPP「プレステージ」付帯の方が魅力的に見えますが、夫婦で同じラウンジに何度も入るなら、JCBプラチナの低額な同伴者料金が効いてくるのです。なおJCB公式は、同伴者設定のないラウンジ等では2,200円で利用できない場合があると明記しています。出発前に必ず施設別条件を確認してください。

ただし、セゾンプラチナには別の勝ち筋がある

ここまでの表は、あくまで「2人でラウンジに入る費用」の比較です。セゾンプラチナ・アメックスは、PPの対象となる空港内の飲食店やリフレッシュ施設も利用対象に含まれます。一方、アメックスが直接発行するカード付帯のPPは空港ラウンジのみで、PPのレストランやスパは対象外です。

ただし飲食施設の特典は、すべての空港・店舗で使えるわけではありません。セゾン公式によれば国内の対象飲食・リフレッシュ施設では出発3時間以内の搭乗券が必要で、利用間隔にも制限があります。「食事券を毎回無料でもらえる」と単純化せず、搭乗空港と施設を先に確認するのが賢いやり方です。

家族4人ならアメックス・プラチナは強い?

アメックス・プラチナの年会費は165,000円と大きな差がありますが、家族カードは4枚まで無料。対象家族カード会員もPPを申請でき、プラチナ付帯のPPは本人と同伴者1名が無料です。家族カード対象者が2人いるような家族では、ラウンジの利便性が大きく変わります。また、羽田のセンチュリオン・ラウンジも基本・家族会員それぞれ同伴者1名まで無料という独自特典があります。

もちろん「家族4人のラウンジ代が無料だから16万5,000円を回収できる」という話ではありません。ホテル特典、旅先でのサポート、ダイニングなどを合わせた旅行全体の価値で評価するべきです。たとえば年に一度しか飛行機に乗らない家庭では、空港ラウンジのためだけに高額年会費を払う合理性は小さくなります。

年間4回と12回、なぜこの数字で比較するのか

ポイント還元率の違いは日常の支出額で決まりますが、空港ラウンジは利用頻度が大きく人によって異なります。出発・乗継ぎ・帰国で利用したいか、国内線中心か海外線中心か、同行者は毎回同じか。こうした条件で結果が変わります。

とりわけ「夫婦で旅行する」と「一人で出張する」では、PPの最適解が違うのが今回の重要な発見です。一人で毎月飛ぶ人には無制限利用の魅力が大きく、2人で年に数回だけ飛ぶ人には家族カードの独立したPPが効果的です。

ラウンジ目当てで契約する前の5つの確認事項

  1. 利用空港:その空港のターミナルに、当該カードのPPで入れる施設があるか。
  2. 対象者:本会員だけか、家族カードでもPPを申し込めるか。
  3. 無料回数:年間のカウント期間、超過時の費用、回数の繰越可否。
  4. 同伴者:同伴できる人数と、年齢別の子ども料金、施設による例外。
  5. 施設種別:ラウンジ・レストラン・スパ・国内カードラウンジを混同していないか。

プライオリティ・パス登録はカード発行後に別途必要になるケースがあります。旅行直前ではなく、早めの登録がおすすめです。入場には利用当日の搭乗券等が必要で、満席時には断られることもあります。

編集部の結論:「回数」ではなく「同行者込みの総額」で選ぶ

夫婦で年4〜6回以内の対象ラウンジを使うなら、UCプラチナ+家族カードは年会費の負担が小さく有力。2人で年10回以上利用し、JCBの対象ラウンジを多く使うなら、JCBプラチナの同伴者料金を試算してみる価値があります。一人で頻繁に飛び、対象空港の飲食・リフレッシュ施設も活用したいならセゾンプラチナ・アメックス。家族全体の旅行体験を高めたいならアメックス・プラチナのPP・独自ラウンジ・ホテル優待を総合評価するとよいでしょう。

「プラチナだからどのラウンジも無料」と思い込まず、旅行の顔ぶれを思い浮かべて比較してみてください。

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公式確認資料

注:為替換算は比較のための仮定であり請求額を保証しません。PP施設や同伴者条件は変更される場合があり、実際に利用できる施設・人数は各社の規約および当日の施設運営に従います。UCの無料回数超過後の費用は表に算入していません。

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